shiroyakoの日記

思いついたことを徒然に

20230331:「異次元の少子化対策」??のつづき

こんにちは。白野狐です。いささか旧聞に属することとはなりましたが、WBCで日本が優勝したとか。野球に興味のない身としてはなんでもどころかどうでもいいことですが。これも先のオリンピックのときと同じ会社のとりまわしとのことで、前回のオリンピックのことを思い起こせば、あの国民の皆様の浮かれっぷりをみると、「ちょろい連中」と裏で笑われているのでは、と心配になります。話がそれました。

 

今回のお題は前回と同じく「異次元の少子化対策」です。前回の終わり方があまりすっきりしないもので、その埋め合わせです。前回のおはなしは、「少子化対策」が「お金持ちどうしの分捕り合戦にしか見えない」ということと、「お金があっても、子どもを持つかどうかは個人の属性で決まる」ということでした。

 

さて、私ども庶民は「お金がないから子どもは持たない」一択ですから、「子どもの有無」によって前回示したこれらの「個人の属性」を発現させることはありません。これはこれで「子どものいないメリット」かとは思いますが。それはそれとして。

 

本題に戻ります。日本の政権与党は「消費は悪」というイデオロギー政党である。と私は思っております。何年も続いたデフレといい、消費税率を頑として下げない態度といい、ほぼ確信に近いものですが、皆様いかがお思いでしょうか。もちろん皆が選んだ政権与党ですから、皆様が「消費は悪」と考えている、ということです。このような状況下で、「そんなことないだろ」と住宅ローンや子育てなど消費に励んだのでは、現実に生活が苦しくなるだけですし、同情もされません。「協調性がない」とか「自己責任」とか言われて終わりです。

 

今回気になったのは「子どもを産んだら奨学金返済の減額」というような施策(?)があってツイッターを見たら散々な評価でした。確かに「なにこれ」というような感情的な違和感は私も感じるところです。そのような違和感は別としても、子育てには養育費+教育費でおおむね三千万円ほどかかるそうです。一方、奨学金借り入れの平均額は約三百万円だそうで、これでは全額免除でも約一割引きにしかなりません。これで「それでは子どもを産みましょう」とはなかなかならないのでは、と思います。

 

なぜ、このような「的外れ」な施策案がでるのか、もう見当がついたかと思います。「消費は悪」というイデオロギーのもとでは「消費の主体すなわち人間が減る」ことが「消費という悪を恒久的に減らす」ために最も効果的です。つまり、政権与党にとって、それを選んだ皆様にとって「少子化対策がうまくいく」というのは「生まれてくる子どもが増える」という意味ではないということでしょう。

 

このブログでは何度も書いていますように、「勤倹貯蓄」をすすめています。家や車や子どもといった「お金のかかること」には一切手を出さない「生き方」が最も望ましいと考えられていますので、皆様の意思に逆らうことなく、私ども庶民はそのように生きていきましょう。あまり将来のことを気にする必要もなくなりますし。

 

今回は前にも同じことを書いたと思いますが、「少子化は問題ではない(と受け止められている)」というお話でした。戦争もコロナも終わらない世界で、少しでも皆様の心の平安をどこかで得られるよう、お祈りいたします。

 

BGM:ブルックナー交響曲第9番

  ブルーノ・ワルター:指揮

  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団