shiroyakoの日記

思いついたことを徒然に

20230918:すまじきものは宮仕え 「不機嫌」という伝染病

こんにちは。白野狐です。残暑の厳しい折柄ですが、乗り切ってゆきましょう。

 

今回のお題は「不機嫌」です。タイトルに示しましたように「不機嫌」は人にうつります。この「不機嫌」のタチが悪いところは、「見ればわかる」ことで、だれでもふつうは「不機嫌」になりたくありませんから、このような人物を見かけたならよけて通るのが普通です。本来ならばここで話は終わりです。

 

ところが、人生には「不機嫌をよけて通れない」状況がかなりの頻度で発生します。学校へいったら先生の機嫌が悪いとか、職場に行ったら上役の機嫌が悪いとか。このような状況下では、極力かかわりを持たないように気をつけて過ごすしかありませんが、運悪く、というかよほどの幸運にめぐまれないかぎり、何らかの形でかかわらざるを得ません。こうなると、何しろ相手は「不機嫌」ですから、円満なコミュニケーションなど成立するはずもなく、一方的な叱責や小言をもらってこちらまで「不機嫌」になる。これが一般的な「不機嫌」の伝染するプロセスかと思いますが、誰もしあわせになりません。解決法が望まれるところであります。

 

もちろん、私ども凡人には解決法などは見当もつきません。ただし「不機嫌」はさきに書きましたように「上から降ってくる」場合がほとんどです。先生や上役による「不機嫌」が二次・三次感染である場合、つまり「そのまた上役」に起因する場合は致し方ありませんが、先生や上役自身に起因する「不機嫌」は、普段の観察によって見当がつくことがあります。というか「仕事がたのしくない」が原因であろうと推察される場合がほとんどです。

 

先生や上役ですから、私ども庶民よりは高額の収入を得て、暮らし向きもいいはずですが、それなのに機嫌が悪い。「いやな仕事を我慢してする」というのは「いい暮らし向き」を帳消しにするほどの破壊力がある、ということなのでしょう。

 

そんなにいやな仕事ならやめちゃえば、というのは私ども庶民の発想で、先生や上役の不機嫌が昂じてパワハラにいたってしまうと登校拒否や転職するほかありませんからそうしますが、先生や上役は地位にしがみつくことが多いようです。というか地位にしがみつく人が「不機嫌」になって、生徒や部下に「不機嫌」をまき散らす、という構図です。

 

「地位にしがみつく」理由はなんでしょう。「不機嫌」になるほどですから適性がないのは明らかです。となると考えられるのは「暮らし向きを維持する」だけです。普通に先生や上役を観察していれば、住宅ローンを抱えていたり、子どもにお金をかけていたり、ということがわかってきます。生徒や部下にこんなことを看破される先生や上役もいかがなものか、ということは措いといて、「住宅ローンや子ども」はまったく先生や上役の個人的事情です。これを学校や職場に持ち込まれるのは生徒や部下にとって「災害」以外のなにものでもありません。

 

私ども庶民は労働力の提供以外にお金を得る手段はありませんから、このような「災害」を免れる方法はほぼありません。行政府の皆様には是非とも「皆が上機嫌で過ごせる社会」を構築していただきたいものです。この世界に生きる皆様が機嫌よくすごせますように。

 

BGM:ブルックナー交響曲第9番

  ブルーノ・ワルター:指揮

  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団