shiroyakoの日記

思いついたことを徒然に

20200707:投票にいきましょう

こんにちは。白野狐です。コロナ肺炎は予断を許さない状況ですが、乗り切っていきましょう。日々がんばっておられる皆様に祝福を。

 

さて、今回のお題は「投票にいきましょう」です。折しも一昨日、東京都知事の選挙がありました。私も有権者なので投票にいきましたが、残念、投票した人は落選してしまいました。お気の毒とはいえ、致し方ないところではあります。結果についてどうこう言うのは「てんかのいくさ」に触れますので控えますが、圧勝ということで多くの人が選んだ人が知事ですから文句は言えますまい。

 

昨今の選挙では、「投票率が低い」ことが問題となっているようです。なぜでしょう?というのが、今回の考察、というよりは感想です。

 

よく、「投票に行かない人は政治に文句をいうな」風の発言をなさる方がおられます。どうも「棄権」というのは評判がよろしくないのですが、「権利を放棄する」ことは別に良くも悪くもありません。各人が都合と信条にしたがってやっていることですから、他人がとやかく言うことではないこと、のはずですが、とにかく評判が悪い。

 

この評判がわるい理由については、実際には明確に説明ができて、「庶民に参政権はいらない」ということが「民意」ととられかねない、ということがあります。私もこれがいやでしぶしぶ投票所に向かうのですが、さりとて都合や信条が理由で投票に行かない人をとがめるわけにはいかないでしょう。

 

さて、できればしたくない投票ですが、これにも明確な理由があります。「選んだら恥ずかしい人が当選する」ということが実際にあるのです。最近もありましたが、公職選挙法違反で逮捕されちゃう人が当選したりするのです。もちろん「こんな人」だと事前に知れれば、そこをよけて投票すれば問題はないのですが、そういった情報は庶民には入手できません。本来、政見放送よりも先に「こういった情報」を開示願いたいものですが、残念、そのようにはなっていません。このような状態でみんな投票所に向かうのですから、意気などあがるはずもありません。普通の神経の持ち主であれば棄権がまっとうな選択となるのも無理もないところではあります。

 

このように選ばれた人が公職選挙法違反とかで逮捕なんかされてしまうと、投票した人は己の不明を恥じる仕儀と相成ります。もちろん、秘密選挙ですから、他人には「他の人に投票した」と言い募ることはできますが、それは自分の心身を蝕みます。人生のなかで「己の不明を恥じる」場面はいくつもあるものですが、できれば避けたいところではあります。「だまされた」とあとから嘆くのは、あまりさわやかな風景ではありません。

 

何が言いたいかというと、「参政権」についてもこのようなリスクをきちんと開示してくださいな、ということです。もちろん「こんな人」が最初から立候補しないのが一番ですが、立候補できるかどうかは、年齢制限と供託金を払えるかどうかだけですから、なんのフィルタにもなりません。リスクを開示して「選んだら恥ずかしい人」に対する対処にご配慮いただければ、皆様ももっと安心して投票できると思いますがいかがでしょう。

 

参政権」は皆様に与えられた(正確には「勝ち取った」)権利ですから、安心して投票できるような世界をつくっていければ、と思います。より良い世界を願って、今回の一文を終わります。

 

より良い世界を、皆様に。

 

BGM:ドヴォルザーク交響曲第8番

   イシュトヴァン・ケルテス:指揮

   ロンドン交響楽団