shiroyakoの日記

思いついたことを徒然に

20190623:二千万円が欲しいです。

こんばんは。白野狐です。

 

いきなりですが、二千万円が欲しいです。ニュースによると、というか金融庁の報告書によると、九十五歳まで夫婦で生きようとすると年金だけでは二千万円が「平均で」足りないそうです。びっくり。

 

びっくりと言いましたが、実際のところこれだけではどう考えたらよいのかよくわかりません。といいますのも、私ども庶民としては、年金として納めた分が不足なく戻ってくればよいわけですから、「もともとそれしか納めてなかった」のか「充分納めたのに運用に失敗して穴をあけた」のかがわからないと、怒っていいのかどうかわかりません。わかるのは、「二千万円足りません」と言わなくても済むほど年金の運用がうまくいっている、というわけではなさそうなことだけです。

 

実情はさておき、私ども庶民としては、なんとか手を打たなくてはなりません。といいましても「二千万円」は大金です。一番いいのは、政府が庶民の銀行口座に黙って「二千万円」ずつ振り込んでくれることですが、参院選が近いというのに、こんな公約だれも掲げてくれません。何か具合の悪いことでもあるのでしょうか。これが実現して不幸になる人が想像できないのですが。

 

さて、誰も口座に「二千万円」(しつこいですな)振り込んでくれないので、自分で振り込むしかないのですが、庶民がお金を得る手段は「勤労」以外にはありません。うまい具合に、貯蓄額は「足し算」と「引き算」から成り立っていますから、「勤労」による収入=足し算を増やすほかに、支出=引き算の額を減らすという二通りの方法によって貯蓄を増やすことができます。

 

今回、指摘したいことは、「貯蓄の勧め」です。収入をかなり不自由ない程度に設定できる「庶民」はあまりいますまいから、支出を減らすしかありません。「二千万円」(またですか)の場合、二十歳から働き始めて、六十歳までに毎年平均五十万円貯蓄しなくてはなりません。ざっくり毎月五万円。と、庶民にとってはかなり高いハードルです。これをクリアする、というか、しなくては生きていけないと政府が言ったわけですから、クリアしなくてはなりません。政府はあわてて引っ込めたようですけど、やっぱりみんなに二千万円(ええかげんにせえよ)振り込んではくれませんでしょう。というわけで、庶民のみんなで力を合わせてがんばりましょう、勤倹貯蓄に励むのです。

 

折しも、十月には消費税も上がります。消費税は、端的に「消費に対する罰金」ですから、政府としては、日本国民に消費をしてほしくない、勤倹貯蓄に励んでほしいというのがおそらく本音でしょう。ここは「忖度」してみては。

 

さて、実際にはどのような行動をとればよいのでしょうか。まず、高額の出費を控えることは前提ですから、家や車といったものは購入しないとか、消費の主体が増えてはよろしくないので子供は持たないとか。毎日通学通勤して寄り道せずに帰宅したなら夜更かしせずに早めに寝る。とこう書き連ねると、きわめて健康的な生活が出来上がるようです。もうひとつ指摘しておきたいことは、「お金を貯める」以上に「お金のかからないライフスタイルを確立する」ことのほうがよほど重要だということです。これができれば、冒頭述べたような「二千万円(もうええわ)が欲しいです」などという情けない言葉を吐かずにすむのですが。

 

何度も書いていますが、私の願いは万人のそれと同じく「死後の魂の救済」です。この世界では「救済されてしかるべき魂」を育むことがなにより重要です。勤倹貯蓄がこの魂の育成にどれほど有用なのかはわかりませんが、「モノ」への執着を減らすことは大切ではないでしょうか。

 

この世界を生きてゆく皆様が気持ちよく生きていけますように。

 

BGM:メンデルスゾーン 歌劇「真夏の夜の夢

   ペーター・マーク指揮

   ロンドン交響楽団