shiroyakoの日記

思いついたことを徒然に

20200522:「公務員」について

こんにちは。白野狐です。ようやく、緊急事態の解除の見通しがついたとのことで一安心です。油断はできないのでしょうが、よく辛抱できました皆様にひとまず祝福を。

 

今回のお題は「公務員」です。今回の緊急事態期間中は家にいることがほとんどでしたので、ニュースに触れる機会もなにかと多かったのですが、そのなかで思ったことを書いてみようと思います。「てんかのいくさ」には触れないのが、このブログのお約束ですので、その点はご了承願います。

 

我が家ですが、4月以降、未だに「官製マスク」も「十万円給付金」も届きません。来るのは税金の引き落としの通知だけでした。「とるものはとるくせに」と最初は立腹しましたが、考え直しました。今回の文章の発端です。

 

考えてみれば「税金をとる」方は「公務員」にとっては「通常業務」の一端です。手順は確立されていて、滞りなく実施できる。一方、「マスクや給付金を配布する」方は、「初めての業務」です。確立された手順もなく臨機応変の対応が求められる。「公務員」の皆様はこのような「業務」が苦手なのでしょう。「マニュアルどおりに滞りなく業務を遂行することに有能な人の集まり」と理解すればよい、ということです。

 

ここで、疑問がわいてきます。図らずも今回のコロナ騒動で露見したことですが、「マニュアルどおりに滞りなく業務を遂行することに有能な人の集まり」には、このような偶発的な事態への対処をお願いすることは、元々無理筋なのではないでしょうか。「苦手」なことをさせて「手際が悪い」というのは、あまりさわやかな風景ではありません。

 

しかし、「公務員」に求められているのは「国・地域を維持すること」ですから、「疫病」のような「天災」や「戦争」のような「人災」には適切に対応していただきたいのが本音ですが、それが「苦手」な人たちが対応しなければならない、というのは行政システムとしての「不備」に見えてならないのですが。

 

もしかしたら、「公務員は最も安定した職業」というのは、「とんでもない錯覚」なのかもしれません。「リスクマネジメント」が職務の本質ですから、「リスクマネジメント」の得意な人がするのが当然で、「安定した職業」という理由で「公務員」となるような人が「公務員」となるのはその意味で最悪です。そのような人が結婚して子供を持ったり、ローンを組んで家を買ったりといった「お金のかかること」をするから、地位に執着しなくてはならなくなって、「徴税」といった「安全な仕事」に執着し、「危機対応」といった「危険な仕事」では責任回避にまわりたがる、というのは、私を含めた庶民の僻目でしょうか。

 

「公務員は最も安定した職業」という錯覚がこれほど甚大な被害をもたらすものであれば、つまり先の文章が「庶民の僻目」でないとすれば、対処が必要と思いますが、方法は思いつきません。こんなところでしょうか。

 

①「公務員」のリスクを高めて「リスクマネジメント」感覚を涵養する。

②リスクマネジメントがよほど好きな人しか就職しないような給与設定にする。

③上記①、②を世間に周知徹底する。

 

これでは「公務員に成るひとがいない」とお叱りを受けそうですが、それでは「日本人にリスクマネジメントは無理」というようなものです。ひょっとしたらそうかもしれませんが、私はそうでないと思いたいです。

 

今回は、こんなことを考えていました。「公務員」の皆様、この一文を目にされましたら、ご一考いただければ幸いです。

 

BGM:バッハ無伴奏チェロ組曲第一番

  パブロ・カザルス:チェロ