shiroyakoの日記

思いついたことを徒然に

20190518:オリンピックの観戦チケットを買うために

白野狐です。お元気ですか。

 

2020年の東京オリンピックの観戦チケットが先週発売になったそうです。売れ行きは大変好調とのことで、競技場建設など現場での業務に従事されておられる方々にとっては、頑張った甲斐もあるというものです。怪我などなさらないように、お気をつけて。

 

ところが、購入手続きが非常に複雑で、まず抽選券をもらうために電話番号による認証が必要で、電話にすぐ返信しなくてはならないとか、それよりもなかなか販売サイトにアクセスできないとか、こちらはいろいろと問題が多いそうです。ネットでのまた聞きなのでどこまで本当かは知りませんが、とりあえず事実ということで、この問題を一刀両断にする(かもしれない)一案をここで。

 

なぜ、このように複雑な手続きになっているのかというと、転売を防止する目的だそうです。もちろん転売をする人が、購入価格よりも安く転売するのであれば、その人は義賊か守護聖者のようなものですから、これを社会から排除する理由は全くありません。排除したいのは、「さらに高値で売ろうとする人」のほうであろうとは想像がつきます。

 

でも、これを聞いて不思議に思いませんか?販売サイトをのぞいてみるとすぐわかるのですが、観戦チケットは「すでに非常に高額」です。「みんなで応援チケット」というのが一番安いですがそれでも二千円以上します。これをさらに高値で売って買い手がつくのでしょうか?

 

この問題の答えはおそらく非常に単純で「すでに非常に高額」という認識が間違っているということです。「より高値で転売しても買い手がつく」のです。であれば、販売が煩雑で電話認証など個人情報の取りあつかいなど行う現状の購入手続きを解消し、通常の販売で、「より高値での転売」を防止する方法は明らかです。「これ以上高値では買い手がつかない価格で販売する」これです。

 

モノの価格は市場経済では、自由競争のなかで適正な価格に収斂してゆくと本で読んだ記憶があります。本来であれば「さらに高値で売ろうとするひと」が出現する時点でその「モノ」は適正価格でないのです。ですから、この一文で述べたかったことは、観戦チケットを売ろうとしているひとの努力の方向がまちがっていませんか?ということです。さらに高値にしても転売されてしまうのでは、と不安をお持ちでしたら、例えば30年ローン限定で販売してはどうでしょうか。

 

すこし話はかわります。前に観戦チケットは「すでに非常に高額」と私はいいました。この認識はどうも世間とは違うことは認めます。販売サイトをのぞいてみますと競技ごとに価格設定がされていて、ここに観戦チケットを売ろうとしているひとの金銭感覚や価値観が結構あからさまに表れていて、この方々と私の認識の相違を確認することができます。なぜ、パラリンピックのほうがオリンピックよりも低い価格設定なのかしら?健常者より障がい者の方々のほうが努力の度合いは大きいしむくわれるべきと普通に私は考えますが、価格は関係ないのでしょうか?もし、この文章を読まれていたら(よくある質問ではないでしょうが)、販売サイトの「よくある質問」に回答あるとありがたいです。

 

前に「オリンピックについて」で書いたように、一般市民である私の願いはオリンピックについては「滞りなく準備されて、滞りなく実施されて、滞りなく終了すること」です。「準備」の段階ですでに滞っているようですので、今回一文を記しました。このあとが「滞り」ありませんように。

 

BGM:ベートーヴェンピアノソナタ第8番「悲愴」

   イーヴ・ナット:ピアノ